ご先祖ご供養のためにも、ご自身のためにもどうぞ手を合わせてお祈りください。
わたくしたちはご先祖の命を、そして功徳を受け継いで命を頂いて生きています。
ご先祖ご供養のためにも、ご自身のためにも、未来あるご子孫のためにも追善供養を欠かさずに行いましょう。
今日ある命に感謝して
日本では古の時代からの素朴な信仰対象として、太陽や宇宙の星星、身の回りの空気や水や風、そしてあらゆる命に対する感謝の念を持って、自らが生きるためにその命をいただくことに対して供養する習慣があります。
すべての自然の中で生かされている私たちの命を育んで下さったご先祖に感謝して、今日ある命を大切に、そして未来へとつなげましょう。
年忌法要
忌日・年忌のご本尊・別名
初七日 | 不動明王 | 秦広王 | 所願忌 |
二七日 | 釈迦如来 | 初江王 | 以芳忌 |
三七日 | 文殊菩薩 | 宗帝王 | 洒水忌 |
四七日 | 普賢菩薩 | 五官王 | 阿経忌 |
五七日 | 地蔵菩薩 | 閻魔王 | 小錬忌 |
六七日 | 弥勒菩薩 | 変成王 | 檀弘忌 |
七七日 | 薬師如来 | 泰山王 | 大錬忌 |
百ヶ日 | 観世音菩薩 | 平等王 | 卒哭忌 |
一周忌 | 勢至菩薩 | 都市王 | 小祥忌 |
三回忌 | 阿弥陀如来 | 転輪王 | 大祥忌 |
七回忌 | 阿男如来 | 蓮華王 | 休広忌 |
十三回忌 | 大日如来 | 慈恩王 | 称名忌 |
十七回忌 | 慈明忌 | ||
二十三回忌 | 恩実忌 | ||
二十五回忌 | 大士忌 | ||
三十三回忌 | 虚空蔵菩薩 | 祇園王 | 本然清浄忌 |
追善供養(追善法要)と十三仏
よく法事ということばを耳にしますね。法事とはなんでしょうか。法事とはもともと仏教の行事すべてをさしていたのですが、今日では七七日などの忌日法要、一周忌、三回忌などの年忌法要の供養をすることをいうようになりました。
それらはなぜ必要なのでしょうか。亡くなられた方は、この世で善行(仏さまへの供養)を積むことができなくなり、そのままでは幸せな来世に生まれ変われないといわれます。
人は死後冥界において十三人の王に十三回、生前の罪がさばかれるといわれます。
最初の審判が亡くなって七日目(死亡当日も入れて)の初七日(しょなぬか・ひとなぬか)です。そして順次七日ごとにあり、四十九日さらに百箇日、一周忌、三回忌、そして三十三回忌まで続き、十三回の審判が行われます。この審判では現世の遺族達が行う供養の内容も、重要な裁判資料となるため、残された家族、友人、知人が集まり死者の生前の善行を報告、罪の軽減を祈り、極楽往生をお願いします。
残された私たちが故人にかわって善行を積み、その善行を亡くなられた方に振り向いていただくために仏さまにお願いをするのです。この善行のことを「追善供養(追善法要)」といいます。
これらの裁判の裁判官(冥土の王)は諸仏、諸菩薩の十三撫仏がすがたを変えて(化身)現れるといいます。なかでも非常に有名な閻魔大王は、五七日(いつぬか)で、地蔵菩薩の化身とされています。
十三仏には聞き慣れた有名スターがそろっています。不動・釈迦・文殊・普賢・地蔵・弥勒・薬師・観音・勢至・阿弥陀・阿しゅく・大日・虚空蔵の諸尊がいらっしゃいます。
十三仏の功徳や利益は、深く広く、現世と来世にわたっているといわれています。
また、この十三の仏さまは多くの仏さまの中でも、ことに身近でご縁の深い仏さまで、私たちに直接救いの手をさしのべて下さいます。私たちがこの世に生まれた年の干支による生涯の守り本尊でもあります。
左欄十三仏の一覧をご紹介します。
百箇日(ひゃっかにち) 一周忌(いっしゅうき)
なぜ百箇日という忌日があるかといいますと、昔はほとんど土葬だったからです。土葬して遺体が白骨になる期間が、ほぼ百箇日だったのです。その頃合いをみはからって追善供養が営まれた名残なのです。
次に、なぜこの忌日の守り本尊が観世音菩薩なのかということですが、元来の十仏事によれば三回忌で最後です。そのとき極楽浄土の主である阿弥陀如来に出会います。それに先立って阿弥陀如来の脇侍の観音菩薩が、それぞれ百箇日と一周忌に配されたものと思われます。
忌日法要と年回法要
追善供養には、七日ごとに四十九日までの忌日法要、一周忌・十三回忌などの年回法要の法事があります。
中陰供養
生を終えてから七七日までの、一週間ごとに七回ある供養。関東地方では、死亡してから七日目を初七日(しょなぬか・ひとなぬか)、次の七日目を二七日(ふたなぬか)さらに三七日(みなぬか)、四七日(よなぬか)、五七日(いつなぬか)、六七日(むなぬか)、七七日(なななぬか・しじゅうくにち<四十九日>・満中陰)に法事を行う。
月忌法要
月ごとの命日に行う法事。百箇日法要
命日から数えて百日目の法事。年回法要
亡くなってから一年目に一周忌、満二年目に三回忌、満六年目に七回忌、満十二年目に十三回忌、満十六年目に十七回忌、満二十四年目に二十五回忌、満三十二年目に三十三回忌。宗派や地域によっては二七回忌、三七回忌等の年回法要を行うところがある。遠忌
五十年以後、五十年ごとの法要を遠忌といいます。令和6年の年忌早見表
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季節の法会とお参り
代表的な季節の供養には年初の初詣に始まり、春秋のお彼岸、夏の盂蘭盆会、お施餓鬼会、暮れの除夜の鐘撞きがあります。
そのほかにも年間通して、1月16日の薮入りと初閻魔や4月8日の釈尊の誕生を祝う花祭り、恵比寿講などたくさんの縁日がありますが詳しくは歳時記のページをご覧ください。
そして何よりも檀信徒の皆様におかれましてはご先祖のご命日がありますから、本堂のご本尊ならびに墓地の宝塔、石仏などにお供物とお花を供えて供養のお参りをしましょう。
日々の暮らしの中で折に触れご先祖をお参りして供養をするという習慣を自然な形で子孫に伝えていくことも大切です。
仏壇のまつり方
仏壇のまつり方
大日如来を本尊とし、お供えは六種供養が基本です。
真言宗では、本尊を大日如来とするのが基本です。ほかの仏さまを本尊としている場合もありますが、これらはすべて大日如来の徳が顕現した姿とされます。
大日如来を本尊とする場合には、向かって右側に弘法大師、左側に不動明王をおまつりします。
仏壇の二段目には位牌と過去帳を置きます。位牌には、戒名の上に大日如来を象徴する梵字の「阿(ア)」を書き入れます。これは故人が安らかな悟りの世界に生きていることを意味しています。
真言宗におけるお供えの基本は「六種供養」と言われ、茶湯(水)・塗香(香)・華鬘(花)・焼香(香炉)・飯食(御飯)・灯明(ろうそく)の六種類が供えられます。それぞれに固有な意味があり、次のような六つの徳目の実践である。「六波羅蜜」を表わしています。
○ 茶湯=「布施」(万物を生かす水の力から、施しをする徳)
○ 塗香=「持戒」(心を美しくして悪事を防ぐ、戒めを守る徳)
○ 華鬘=「忍辱」)心をなごませることから、耐え忍ぶ徳)
○ 焼香=「精進」(休まず燃えつづけることから、弛みなく努力する徳)
○ 「禅定」(満足と落ち着きをもたらすことから、心静かなる徳)
○ 灯明=(闇を照らす光であることから、正しい判断の徳)
観音寺の本堂に見本をお祭りしてありますので実物をご覧いただきご参考いただけます。
宝塔の供養
宝塔の語源はストゥーパ=卒塔婆です
サンスクリット語でストゥーパは宝塔を意味します。
日本語に翻訳された言葉が卒塔婆であり、それは宝塔を意味するものなのです。
一般的に墓地にある石が墓石と呼ばれていますが、墓石とはそのモニュメントとしての素材を示す言葉に過ぎず、本来はストゥーパそのもので先祖の魂をお祀りする宝塔が正しい表現なのです。
本来の宝塔は五輪塔の形をしており、木製の卒塔婆はその姿を板の形にうつして宝塔としての霊験を示します。
季節の行事である春秋の彼岸や大施餓鬼会、ご先祖の命日には卒塔婆を立てて供養する慣わしです。
ご先祖の魂が眠る墓地の宝塔を礼拝し、また毎年新たな卒塔婆を祀って先祖の恩に感謝しましょう。卒塔婆の祀り方などはいつでもご相談ください。
信仰と寄進の心
境内・伽藍を支える功徳主の浄財
境内の本堂伽藍、庫裏そして客殿、日ごろ皆様がお参りしている境内の墓地の石段や舗道、石仏や諸尊はどのようにして歴史の中にたたずんでいるのかご存知でしょうか?
本堂にて礼拝された経験のある方々はお気づきのことと思いますが、たくさんの功徳主の寄進の札が張り出されています。新しい大きな施設としては客殿も昭和時代に寄進によって建立されました。 また、境内のあちらこちらに石仏の寄進や境内・墓地改修事業への寄進をいただいた方々のお名前を記した石版などが設置されてその功徳を語り継いでいます。
ご本堂のさまざまな伽藍設備や仏器、そして建物の改修にいたるまで、数百年の寺の歴史とともに今なおその功徳のあった方々の記録は残されています。
お寺の伽藍はご先祖を敬い供養する気持ちをこめた厚い信仰心に支えられた檀信徒の皆様のお気持ちの結晶です。
観音寺永代供養塔
永代にわたる安心を
ご先祖の魂はご子孫が供養してお守りしていくのが通例ですが、さまざまな事由でその思いがかなわない事態にいたることがあります。
そのような場合にも永代に渡る供養を観音寺が責任を持ってお引き受けいたしますからご安心いただけます。
『観音寺永代供養塔』は、宗旨・宗派・国籍などを問わず、どなたでもお申し込みになれます。
納骨後は観音寺の法式に沿って読経供養を行い、お盆、お彼岸など季節ごとの行事にも欠かさず供養をいたします。
また、施主様のご希望により年忌法要、回向法要を執り行わせていただきます。
永代供養をご希望の方は寺務所までお問い合わせください。
詳しい情報は供養塔のページで御覧いただけます。